私が初めてビリーの曲に出会ったのは小学5年生の頃。祖父母の家に帰省してて、同居のいとこのレコードコレクション(ほとんどがジャズでよく分からない曲ばかり)を見てた際、1枚のビリーのアルバムを見つけました。
それまで歌謡曲しか知らなかった私は、何か異国の雰囲気のするこのアルバムに惹かれ、いとこにおねだりしてGET。初めて洋楽の世界に触れたのでした。
それからは私の成長と共にいつもビリーの曲がありました。その時代を生きている人々に「ビリーは俺たち私たちの代弁者」と言わしめ、多くの人に共感される歌を生み出し続けています。
私は特に彼のバラードが好きなのです。いつ聞いてもあの時代に戻れます。
この歳まで飽きもせず聞き続けてきたのも、誰にでもすぐ受け入れられる耳に残るメロディー(根底にはクラシックを感じさせる)、声量のあるパワフルで変幻自在の声や時には切ないビリーの歌声があったからだと断言します。偉大なソングライター。
年配の人から結構若い人まで、必ず聞いたことのある曲がたくさんありますし、今の時代でも輝く曲ばかりでビリーを知らない若い人に知って聞いてもらいたい!!
そこで、私のお気に入り曲を何曲か紹介したいと思います。
古い順にアルバム収録曲を並べてみます。【 】内は発表年とアルバム名です。
【1971 ~コールド・スプリング・ハーバー:ピアノの詩人~】
『You Look So Good To Me』(ユー・ルック・ソー・グッド・トゥー・ミー)
一目惚れ♥の歌でしょうか?素朴でストレートな若者の感情を歌った、ほのぼのできる曲です。
『Falling of the Rain』(フォーリング・オブ・ザ・レイン)
Once upon a time, in the land of misty satin dreams~ と始まる、おとぎ話のような曲ですね。
【1973 ~ピアノ・マン~】
『Piano Man』(ピアノ・マン)
写真がちょっと怖いんですけど。何故か「ノストラダムスの大予言」を 思い出します。
ビリーが下積み時代ピアノバーで弾き語りの仕事をしていた頃の体験をもとに作った曲だそうです。
『You’re My Home』(僕の故郷)
ほのぼのとした、カントリー調?ラブソングだと思います。
【1974 ~ストリートライフ・セレナーデ~】
『Root Beer Rag』(ルート・ビアー・ラグ)
歌なしの技巧ピアノ演奏。ピアノ演奏家によくカバーされてます。
『Souvenir』(スーベニア)
とても短い曲ですが、耳に残る1曲です。この曲だけでもピアノで弾けるようになりたいと思ってます。
【1976 ~ニューヨーク物語~】
『Say Goodbye To Hollywood』(さよならハリウッド)
圧倒的な声量で歌うとこが爽快で好きです。
『Summer、Highland Falls』(夏、ハイランドフォールズにて)
流れるようなメロディーラインが印象的な美しい曲です。
『New York State of Mind』(ニューヨークの想い)
超有名な曲で一度は耳にした事あるかも。
『James』(ジェイムズ)
ビリーの音信不通の親友なのでしょうか?しきりに心配する歌詞とやさしい電子ピアノの音が心地いい曲です。
『Prelude/Angry Young Man』(プレリュード/怒れる若者)
イントロのピアノ演奏が必見の曲! 福岡公演に行ったときにはオープニング曲でした。
『Miami 2017』(マイアミ 2017)
ビリーはこの曲を書いた時、ずっと未来の事として想像していたんでしょうが、もう2021年ですよ!皆さん!未来はどうなるんでしょうか。
【1977 ~ストレンジャー~】
『Movin‘Out (Anthony’s Song)』(ムーヴィン・アウト)
最初に聞いたときは一言、「なんかカッコイイ」でした。
歌の内容より曲調が好きでよく聞いています。
『The Stranger』(ストレンジャー)
アルバムの題名になってるこの曲はやっぱり外せないです。ピアノソロに続き同じメロディーを口笛で吹くイントロも当時めっちゃカッコよかった。静から動、そして静で終わる曲構成もえがった。
『Just the Way You Are』(素顔のままで)
今でもよく聞くこの曲はよく知られたラブバラードですよね。ハモンドオルガンの音色とボサノバの心地いいリズムが好きです。当時の奥さんに、他で(コンサートでも?)歌わないでって言われたのでホントに歌っていなかったとか聞いたことがあります。
♥このアルバムは他にもいい曲たくさんあるので聞いてもらいたいです。
【1978 ~ニューヨーク52番街~】
『Honesty』(オネスティ)
真面目な曲、カラオケとかで歌いたいけど少々こっぱずかしい。
『Zanzibar』(ザンジバル)
ジャズ調でカッコいい!!
『Stiletto』(恋の切れ味)
ビリーの初期の曲にはサックスが多く使われていて、そのどれもが印象的でカッコよくて。この曲もそう!
『Rosalinda’s Eyes』(ロザリンダの瞳)
ロザリンダとはビリーのお母さんだそうです。
【1980 ~グラス・ハウス~】
『Don’t Ask Me Why』(ドント・アスク・ミー・ホワイ)
この曲はラテンの雰囲気を感じさせてくれます。「なぜかは聞くな、チャンスを掴むことだけ考えろ」若者に向けたメッセージなのでしょうか?
ビリー、違ってたらスマン。
『All for Leyna』(レイナ)
この曲のミュージックビデオが好きでよく見てました。
『I Don’t Want to Be Alone』(孤独のマンハッタン)
ちょっと気だるげな感じがいい!
『Sleeping With the Television』(チャンスに賭けろ)
片思いの歌なのでしょうか?
【1982 ~ナイロン・カーテン~】
『Allentown』(アレンタウン)
アレンタウンというアメリカのペンシルベニア州の街を舞台にしている。曲中での鉄を鍛える効果音(ハンマーで鉄パイプを叩く)を出す様子を動画で見て面白いと思いました。
『Pressure』(プレッシャー)
中学生の頃、夜中に近所を散歩してると職務質問にあい、ドキドキしながら帰った時ラジオからこの曲が流れてた。曲調とその時の心情がマッチしてて聴くと思い出します。
『Goodnight Saigon』(グッドナイト・サイゴン)
ベトナム戦争でのアメリカ兵士の視点で歌われた反戦歌。
今のアフガニスタン情勢が気になります。タリバン政権は世界のコロナ禍に乗じて政権奪還を狙っていたのでしょうか。
【1983 ~イノセント・マン~】
『The Longest Time』(ロンゲスト・タイム)
聞いてみるとわかりますが、アカペラのみで構成された曲ですが、レコードではそれぞれのパートをビリー1人により多重録音されているそうです。七色の声を持つビリーならではの曲ですね。
『This Night』(今宵はフォーエヴァー)
曲中のThis night is mine~♪のメロディーはどこかで聞いたことがあると思いません?実はベートーベンの「悲愴ソナタ」第2楽章から引用されたメロディーだそうです。
『Tell Her About It』(あの娘にアタック)
ノリノリで歌っているビリーのPVがいいですね、若者に忠告してる風に歌ってるけど自分自身への勇気付けのための曲だったと思います。後に妻となるクリスティーにアタック中だったのでしょうか?
『Uptown Girl』(アップタウン・ガール)
クリスティーを迎えてのPVが記憶に残る、ドゥーワップによる曲。1960年代初頭のニューヨークにて活動していたフォー・シーズンズというグループのスタイルを踏襲しているそうです。
『Christie Lee』(君はクリスティ)
このアルバムはクリスティーのために作ったとしか思えませんね。一人の女性をおとすために曲を書いてアルバム発表してそれがヒットしちゃう。ソングライターの特権ですね。
『Leave a Tender Moment Alone』(夜空のモーメント)
後から知ったのですが、この曲で印象的なハーモニカ演奏はトゥーツ・シールマンスという方で、コンサートの動画でのビリーとの掛け合いがすごくいいです。
【1986 ~ザ・ブリッジ~】
『This Is the Time』(ディス・イズ・ザ・タイム)
歌詞の内容は、愛の喜びを歌ったバラード曲。
『Baby Grand』(ベイビー・グランド)
この曲はビリーの曲の中で私が好きな曲の1,2位を争う!
ビリーが尊敬するレイ・チャールズとの共演のPVは楽しそうで何度でも見ちゃいます。
『Temptation』(テンプテイション)
歌詞の中に出てくるような魅力的な女性とはどんな女性なのでしょうか?出会ってみたいものです。
『Code of Silence』(コード・オブ・サイレンス)
シンディー・ローパーとのデュエット曲、彼女の独特な歌声がいいです。
【1989 ~ストーム・フロント~】
『Leningrad』(レニングラード)
当時のソ連でコンサートをおこなった(ロックなどは受け入れられないと思われていたのに、ソ連の人々を熱狂させたらしいです。やはり音楽に国境はないんですね。)ビリーが帰国後作った曲。
『State of Grace』(愛する君に)
ラヴソングなんですが、なぜかこの曲を聴くと元気がでます。聴いてみてください。
『And So It Goes』(そして今は・・・)
こんな素敵な曲を知らないでいる人がいるのはもったいない!是非、聴いてみてください。
夜、何も雑音のない環境で聴いたら・・・心に浸みます。
【1993 ~リバー・オブ・ドリームス~】
『All About Soul』(君が教えてくれるすべてのこと)
たんなるラヴソングではなく、大人の経験値たっぷりの歌だと思いますよ。
『The River of Dreams』(ザ・リバー・オブ・ドリームス)
このアルバムの表紙の絵は奥さんのクリスティーが描いたそうです。この後、離婚なされたんですが・・・。残念。
まとめ
私が小学生の頃からずっと聴き続けてきたミュージシャンであるBILLY JOEL
もう、今年72歳になってると思いますが、コロナが終焉したらまた日本に来てほしいものです。
唐突ですが、ピアノ弾ける人が羨ましくて仕方ありません。
1曲でもいいから弾けるようになれませんかね?
ホントはまだまだ、沢山あるのですが掲載しきれません。この記事を見ていただいて少しでも興味を持っていただき、お気に入りを見つけてもらえれば嬉しいです。
コメント