ヒロエレの『ヤス』についての考察~原始的な漁具

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『ヤス』を使用しての漁獲は普段の生活では得られない感覚。

なぜ、いきなり『ヤス』について書いてみようと思ったか?

1.この夏、人生で初めてこの『ヤス』を使った(ワタリガニ獲りのため)のですが、この漁具はいつ頃から使われているのかという疑問を持ったためです。

2.『ヤス』には他にどんな種類があるのか?

3.漁具として見ればただ魚を取るための道具ですが、先は鋭いし返しまで付いているので凶器として見れば危ない道具だなと思い、法律的にどんな扱いになっているのか疑問を持った。

『ヤス』とは?

漢字で書くと

定義は長い柄の先に枝分かれし鋭く尖らせた金属を付けた漁具。

『銛(もり)』と、どう違う?

 (もり、英: harpoon)は、大型の魚あるいはクジラなど大型の水生動物の漁で用いられる、先端の金属部は外れないよう、釣り針のような「あご」(かえし)が付いている。また中間部には綱が付いていて、逃げられないよう工夫されている。また、武器として利用されることもあり、歴史的にも分類上も「槍」や「矛」と明確な区別が出来ない物も多く存在する。
 抜粋:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『ヤス』 (簎・矠)との違いは明確ではないが、 『ヤス』 は銛に比べ小型であると言われる。簎も、先端の金属部(多くは鉄製)にはつりばりのような「あご」(かえし)がついているが、先端は2ないし3に分枝し、手に把持して対象物に突き刺す、もしくは、投擲して使用する。
 抜粋:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

『ヤス』の種類

トライデント型
スピアフォーク型 7又
パラライザー型
スピアフォーク型 3又
スピアフォーク型 2又
シングル型

 探してみると色々ありました。私が所有している 『ヤス』 は4又ですが、1~7又のものもあり、捕獲する魚種や捕獲のし易さによって使い分けると思います。銛先の数が多い方が命中しやすいですが、魚へのダメージも大きくなります。

『ヤス』 の所持や携行は違法?

 結論から言えば、違法性は全くありません。釣具屋で普通に販売しており車に積んでおいても大丈夫です。先端部分が露出した状態で公共交通機関に乗っていると危険物として注意される可能性はあります。これは、カッターナイフ等と扱いは同じようです。

写真のようなライフル型スリングショット(スリングライフル)はいかにも危ない漁具で、銃刀法に抵触しそうですが、 銃刀法において定められる銃砲の定義を満たしていないので、購入や所有は銃刀法違反とはならないみたいです。(ライフル型スリングショットはゴムの張力を使用するため、装薬銃・空気銃・準空気銃に当てはまらない。)

まとめ

 『ヤス』による漁獲は釣りや網を仕掛けての方法と違い、直接獲物に対面し逃げられるかもしれない緊張感の中でグサリと仕留めるという原始的であり、狩猟の原点に戻るような感覚を得ることができる。残酷だと思われる人もおられるかもしれないが、無意味な殺生でなくきちんと美味しく食することを信条としている。
 興味のある方は是非一度、トライしてもらいたい。

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